総量規制を知っておこう
2010年6月から施行されている総量規制。
既に4年以上前のことなので、このルールのことを知らない人も多いはず。
ですが、、、このルールは絶対知っておかなければいけません。
なぜなら、借りられる金額に制限を設けたルールで、
主婦の方には大きく影響を与えているからです!
このルールは一度について一度目を通しておいてくださいね。
主婦にも大きく関係している総量規制というルールって何?
主婦がお金を借りる時に無視できないのが総量規制です。
これはお金の貸し借りについてのルール2010年6月に貸金業法の改定で施行され、
結果として、この法律のせいで主婦はお金を借りるのがかなり厳しくなりました。
では、どうして主婦がお金を借りづらくなったのか?
それは以下の3つのルールが関係しています。
- 個人が借りられる額は年収の1/3まで
- 収入のない人は、配偶者の収入と合わせた1/3までしか借りれない
- 50万円以上のお金を借りる場合には収入証明書を提出する必要がある
この3つのルールについて説明します。
個人が借りられる額は年収の1/3まで
一番覚えておかないといけない総量規制の代表的なルール。
年収の1/3ということで、年収が300万円の人は最大でも100万円まで。
100万円の人は33万円までしかお金を借りられません。
また、この制限は1社だけでの話ではありません。
複数社から借りる場合でも、合計で1/3までしか借りられないのです。
例えば、年収300万円の人がA社で80万円借りていると、B社で借りようとすると
最大で20万円までしか借りられないということ。
安定した収入があり、少しだけお金を借りようと考えている主婦にとっては
影響は小さいですが、収入が0円の専業主婦にとっては大問題!
ちなみに、既に1/3以上のお金を借りている場合、
借金が1/3以下になるまでは、追加でお金が借りられないのも覚えておくべきです。
収入のない人は、配偶者の収入と合わせた1/3までしか借りれない
収入のない専業主婦などがお金を借りる方法として、
配偶者に安定した収入があれば、配偶者の年収の1/3までは借りられます。
夫婦で話をして、お金を借りることを決めたのであれば、
普通に借りられるということ。
しかし・・・専業主婦の方の中には、旦那さんに内緒でお金を借りたい人も多いはず。
そのため、いくら配偶者の年収の1/3まではOKとなっていても、
結局はお金を借りられない主婦が大半なのです。
当然、旦那に内緒でお金を借りようにも、本人確認として旦那さんに連絡が入るので、
一発でバレてしまうのです。厳しい・・・
50万円以上のお金を借りる場合には収入証明書を提出する必要がある
最後に、年収の1/3の借入だとしても、50万円以上のお金を借りる場合は、
収入証明書を提出しなければいけません。
収入証明書というのは、給与明細や源泉徴収票などのこと。
さらに1社から50万円未満の金額を借りるときには収入証明書は不要ですが、
他の会社で追加融資を受ける場合で、合計100万円以上のお金を借りるとなると、
この場合でも、収入証明書を提出する必要があります。
とにかく、金融会社としては総量規制のルールを破らないように
事細かに年収をチェックしているのがよくわかります。
どうして、こんなルールが作られたのか?
総量規制というのは主婦、特に収入が0円の専業主婦にとっては
かなり大きなダメージを与えることになりました。
同時に金融会社も、このルールの影響でドンドン倒産することになりました。
有名な会社であれば、レイクは会社がなくなり、
新生銀行のサービスの1つとして取り込まれてしまいました。
では、なぜこのルールが作られたのか?
それはお金を借りる人を守るためです。
というのも、総量規制ができる前は、年収に関係なく、
誰でもバンバンお金を借りることができました。
結果として、借金まみれで自己破産をする人が続出。
債務整理をする人が大量に発生する社会問題になったのです。
お金を借りた人が債務整理をするのは、借りた人も、貸した会社にも
大きな損失が生じることになります。
そこで「きちんと返せるだけの金額までしか貸さないよ!」という
総量規制を設けることになったのです。
結果、自己破産をする人は激減。
多くの人が借金地獄に陥るのを防ぐことができたのです。
つまり、本来はとてもありがたーーーいルールだということなんです。
銀行は総量規制の対象外!
総量規制にも1つだけ抜け穴があります。
それが・・・銀行は総量規制の対象外である!ということ。
銀行であれば年収の1/3以上のお金を借りられるのです。
「なんで銀行だけ?」と思いますよね?
これは適応されている法律が違うから。
総量規制というのは貸金業法で定められたルールで、消費者金融などが対象と鳴っています。
一方で銀行は貸金業法ではなく「銀行法」というルールで事業を行っているので、
規制は一切適応されないのです。
「なんかずるい話だな」と思うのですが、
この辺りが銀行のもっている権力の大きさが関係しているのでしょう。
ということで・・・銀行は総量規制の対象外のため、
収入が0円である専業主婦でもお金を借りることができます。
わかりやすく書くとこんな感じです。
総量規制 | 借入れ | |
---|---|---|
銀行 | 対象外 | 借入可能 |
消費者金融 | 対象 | 借入不可 |
こうした理由から「専業主婦は銀行を選ぼう!」と説明しているのです。
とはいえ、銀行でも専業主婦でもお金を貸してくれてところは限られています。
銀行名 | 借入限度額 | 必要書類 |
---|---|---|
楽天銀行スーパーローン | 50万円 | 不要 |
みずほ銀行カードローン | 30万円 | 旦那の収入証明書 |
三菱UFJ銀行カードローン | 30万円 | 旦那の収入証明書 |
イオン銀行カードローン | 50万円 | 不要 |
ちばぎんカードローン | 30万円 | 不要 |
ジャパンネット銀行カードローン | 30万円 | 旦那の収入証明書 |
専業主婦の方は上記で紹介した銀行に申し込むことをオススメします。
特に楽天スーパーローンは審査に通過しやすいと評判が高いです。
最後に整理ましょ(メリット・デメリットがある総量規制)
このページでは総量規制について説明しました。
- 総量規制では年収の1/3までしかお金が借りられなくなった
- 収入がない場合には配偶者の1/3までなら借りられる
- 総量規制は自己破産者を減らすために作られた法律(結果として破産者は激減)
- 銀行は規制対象外なので影響を受けない
- 専業主婦は銀行から借り入れすることをオススメするが、
貸してくれる会社は限られているので要注意!
残念なことに、このルールにどうこう言ったって、私たちが法律を変えれることは
ありません。であれば、総量規制とどうやって付き合っていくかが大事になりますね。
総量規制は、あくまでも自己破産などの債務整理をさせないためのルールです。
くれぐれもルールを破ったり、規制対象外のヤミ金などを使うことはないように!